マレーシア アジア大会2026:代表選手団の再編とメダルへの期待
コモンウェルスゲームズでの好成績に勢いづくマレーシアだが、バドミントン代表からは最大のスターが外れた状態で愛知・名古屋大会に臨む。2026年のマレーシア代表について、現時点で確定している情報をまとめた。
マレーシアのアジア大会成績
マレーシアの総メダル数は2018年の36個から2023年には32個へとわずかに減少したものの、大会前の目標27個は上回った。マレーシア史上最高のアジア大会成績は2010年広州大会で、金9・銀18・銅14を獲得している。
| 大会 | 順位 | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年 ジャカルタ・パレンバン | 14位 | 7 | 13 | 16 | 36 |
| 2022/23年 杭州 | 14位 | 6 | 8 | 18 | 32 |
出典:Wikipedia「Malaysia at the 2018 Asian Games」「Malaysia at the 2022 Asian Games」、Bernama通信
マレーシアの得意競技
スカッシュ、セーリング、ボウリング、トラック自転車競技、バドミントン、武術、セパタクロー、飛び込み、空手、重量挙げ、プンチャック・シラットが、マレーシアの安定したメダル源となってきた。マレーシア青年・スポーツ省は「ASIAKOM」強化プロジェクトのもと、水泳競技、バドミントン、自転車競技、アーチェリー、スカッシュ、空手、武術の7競技を2026年の「メダル有望」競技として正式に指定している。
マレーシアの競技別代表選手団
マレーシアの各競技連盟はバドミントンとeスポーツでフルの代表選手団を発表済みだが、スカッシュ、自転車競技、飛び込みなど伝統的に強い複数競技では、大会直前まで成績を基準とした選考が続く見込みだ。
公式連盟・報道で確定済み
| 競技 | 主な選手名 | 状況 |
|---|---|---|
| バドミントン | アーロン・チア、パーリー・タン/M・ティナア、ゴー・スンファット、K・レッシャナアらを含む20名のフル代表。ただしリー・ジーヤーは外れている(詳細は下記トピック参照) | 確定 |
| eスポーツ(モバイルレジェンド:Bang Bang) | シズカ、チビ、マーツィーらを含む6名。シンガポールでの東南アジア地域予選を突破 | 確定 |
報道はあるが正式発表待ち
| 競技 | 備考 |
|---|---|
| スカッシュ | 代表コーチによれば、サンジェイ・ジーバとダンカン・リーが最有力候補で、アミーシェンラジ・チャンダランとモハマド・シャフィク・カマルも候補に挙がっているが、最終代表は未発表 |
| トラック自転車競技 | ムハマド・シャー・フィルダウス・サーロムとヌルル・イッザ・イッザティ・モハド・アスリが主力候補と見込まれる。ベテランのアジズルハスニ・アワンは8月上旬時点の報道で出場を確定していない |
| 飛び込み | ベテランのパンデレラ・リノンとヌル・ダビタ・サブリは、いずれも選考会で結果を残せなければ代表落選もあり得ると公に警告されている。最終代表は未確定 |
| 重量挙げ | 2026年の正式代表は確認できなかったが、直近のコモンウェルスゲームズ金メダリストであるムハマド・エリー・ヒダヤトとハフィズディンが、「メダル有望」指定競技であることから有力候補と見られる |
| セパタクロー | マレーシアメディアは連盟が現行の代表構成を維持する方針であると報じているが、個々の選手名は入手可能な情報源では確認できなかった |
出場確定・代表未発表
| 競技 |
|---|
| ボウリング、セーリング、空手、武術、アーチェリー |
注目トピック
リー・ジーヤーの衝撃的な落選。 元世界ランキング2位でオリンピックメダル候補にも挙げられるマレーシア男子シングルスの看板選手が、団体戦・個人戦いずれの代表からも外れた。負傷からの回復の遅れと2026年シーズンの不安定な状態が理由と報じられており、大会最大の話題となっている。
バドミントン・ダブルスの再編。 オリンピック銅メダリストのアーロン・チアとソー・ウーイーイックのペアは解消され、ウーイーイックは代表から完全に外れた。チアはティー・カイウンと新たにペアを組む。
飛び込みベテラン陣への最後通告。 オリンピックメダリストのパンデレラ・リノンとヌル・ダビタ・サブリは、いずれも選考会で結果を残せなければ落選もあり得ると公に警告されており、プール内での「ベテラン対若手」という構図が生まれている。
ニコル・デビッド後のスカッシュ。 元世界ランキング1位のニコル・デビッドと、アジア大会団体金メダルを2度獲得したロー・ウィーワンがいずれも引退したことで、かつて圧倒的な強さを誇ったマレーシアのスカッシュ界は、ン・エインヨウやサンジェイ・ジーバら世界ランキングでは一段下の新世代が2026年を担うことになる。
コモンウェルスゲームズ好成績で高まる期待。 マレーシアの選手団長は、2026年コモンウェルスゲームズでの好成績(目標の金5個に対し金8・銀3・銅5)が、愛知・名古屋大会に向けたプレッシャーと期待をさらに高めていると述べている。
