香港(中国)アジア大会2026:フェンシングの伝統と代表選手団
杭州大会で過去最多53個のメダルを獲得した香港は、オリンピック2連覇のフルーレ王者チェウン・カロン(張家朗)を旗手に、愛知・名古屋大会に臨む。2026年の香港代表について、現時点で確定している情報をまとめた。
香港のアジア大会成績
香港は直近2大会連続で自己最多記録を更新しており、総メダル数は2018年の46個から2023年には過去最多の53個へと伸びている。
| 大会 | 順位 | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年 ジャカルタ・パレンバン | 13位 | 8 | 18 | 20 | 46 |
| 2022/23年 杭州 | 12位 | 8 | 16 | 29 | 53 |
出典:Wikipedia「Hong Kong at the 2018 Asian Games」「Hong Kong at the 2022 Asian Games」
香港の得意競技
フェンシングはチェウン・カロン(張家朗)の台頭以降、香港の看板競技となっており、杭州大会だけで8個のメダルを獲得した。自転車競技、卓球、スカッシュ、ウインドサーフィン/セーリングも伝統的なメダル源であり、バドミントン、武術、空手、ボート、水泳、陸上競技が続く。杭州大会では男子サッカー代表が初めて大会準決勝に進出し、自国史上最高の結果を残した。
香港の競技別代表選手団
香港の各競技連盟はすでに複数競技でフルの代表選手団を発表しているが、多くは2026年8月中旬時点、大会開幕の5週間前の段階でスポーツ連盟兼オリンピック委員会(SF&OC)による最終承認待ちとなっている。
公式連盟・報道で確定済み
| 競技 | 主な選手名 | 状況 |
|---|---|---|
| フェンシング | オリンピック2連覇のチェウン・カロン(張家朗、5回目の大会出場)を筆頭とする24名。チョイ・チュンイン(蔡俊彦)、チャン・ノクシー(陳諾思)らがフルーレ・エペ・サーブル各種目に出場 | 確定 |
| サッカー(男女) | 両代表とも正式なメンバー表を発表済み。男子はオーバーエイジ選手3名を含み、日本・タイ・キルギスと同組。女子は中国・フィリピン・ウズベキスタンと同組 | 確定 |
| ウインドサーフィン | 杭州大会銅メダリストのアレックス・チェン・チンイン(鄭俊樺)、ムイ・マー・クワンチン(梅馬鈎程)を含む4名。うち10代の新人2名 | 確定 |
報道はあるが正式発表待ち
| 競技 | 備考 |
|---|---|
| 陸上競技 | 香港陸上競技総会が短距離・ハードル・跳躍・長距離種目にわたるフルの選手リストを公表しているが、「SF&OCの最終承認待ち」と明記されている |
| テニス | 香港トップのATPランキング選手ウォン・チャクラム(黄澤林)を筆頭とする12名の推薦リストが提出されているが未確定 |
| 水泳 | シボーン・ホーイ(何詩蓓)を筆頭とする34名の予備リストが発表されており、14歳のコー・カリン(高家蓮)が最年少選出 |
| 卓球 | 正式な代表リストは未発表だが、杭州大会銅メダリストのベテラン、ウォン・チュンティン(黄鎮廷)が主将を務めると広く見込まれている |
| 自転車競技 | 公式代表は未確定だが、五輪メダリストで引退したサラ・リー(李慧詩)が若手のリー・シーウィン、イップ・ホンウェンをメダル候補として公に支持している |
| バドミントン | 代表リストは未発表。本命視されていたタン・チュンマン/ツェ・インスエット組は負傷により離脱済み(詳細は下記トピック参照) |
出場確定・代表未発表
| 競技 |
|---|
| スカッシュ、空手、武術、ボート、バレーボール、セーリング(ウインドサーフィン以外)、野球・ソフトボール、ドラゴンボート、レスリング |
注目トピック
チェウン・カロン(張家朗)、個人初のアジア大会金メダルに挑む。 東京2020・パリ2024と五輪フルーレ個人2連覇を果たした香港史上初の五輪連覇選手が、4回目のアジア大会に出場する。2014年以降、杭州大会の団体金メダルに加え個人でも複数の銀・銅メダルを獲得しているが、個人でのアジア大会金メダルはまだない。
ビビアン・コン(江旻憓)は出場せず。 パリ2024女子エペ個人で金メダルを獲得したもう一人の香港人五輪王者は、大学の卒業論文をめぐる政治的な反発を受けて2024年8月に競技を引退し、2025年12月には香港立法会議員に選出された。2026年のフェンシング代表には名を連ねていない。
バドミントンの看板ペアが離脱。 東京2020五輪銅メダリストで香港の看板ミックスダブルスペア、タン・チュンマン/ツェ・インスエット組は、大会数週間前の練習中にタンが膝前十字靭帯をほぼ完全断裂する重傷を負い、大会を欠場する。
シボーン・ホーイ(何詩蓓)、なお健在。 香港史上最多のオリンピックメダル獲得者(東京2020銀メダル2個、パリ2024銅メダル2個)は、現役として競技を続けながら若手選手の指導役への移行も進めている。
歴史的なサッカーの躍進を継続できるか。 男子代表は2023年杭州大会での準決勝進出という自国史上最高の結果を土台に、2026年大会でのさらなる躍進を目指す。
