サウジアラビア アジア大会2026:馬術が誇る安定の金メダル力
馬術障害飛越の団体で2大会連続金メダルを獲得し、「ビジョン2030」による急速なスポーツ振興を進めるサウジアラビアは、着実に伸びるメダル基盤をさらに積み上げるべく愛知・名古屋大会に臨む。サウジアラビア代表について、現時点で確定している情報をまとめた。
サウジアラビアのアジア大会成績
サウジアラビアの金メダル数・総メダル数はいずれも2018年から2023年にかけて大きく伸び、総合順位も大幅に上昇した。
| 大会 | 順位 | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年 ジャカルタ・パレンバン | 25位 | 1 | 2 | 3 | 6 |
| 2022/23年 杭州 | 19位 | 4 | 2 | 4 | 10 |
出典:Wikipedia「Saudi Arabia at the 2018 Asian Games」「Saudi Arabia at the 2022 Asian Games」
サウジアラビアの得意競技
陸上競技は歴史的にサウジアラビア単独最強の種目であり、砲丸投げのスルタン・アル・ヘブシが3大会連続(2006年・2010年・2014年)で金メダルを獲得したことで知られる。馬術障害飛越は近年最も安定した金メダル源であり、代表チームは通算4大会で金メダルを獲得、うち2018年・2022年は連覇を果たした。ボウリング、空手、テコンドー、重量挙げ、サッカー、ハンドボール、射撃も継続的だが、主力ほどではないメダル源として続く。
サウジアラビアの競技別代表選手団
本調査時点、大会開幕の約1ヶ月前の段階で、サウジアラビアは愛知・名古屋大会に向けた完全な代表団名簿をまだ発表していない。確認できた2026年の公式団体情報は男子U-23サッカーの組み合わせ抽選のみである。
公式・報道で確定済み
| 競技 | 備考 | 状況 |
|---|---|---|
| サッカー(男子U-23) | 韓国・カタールと3チーム制のグループDに組み込まれた。個々の選手はまだ発表されていない | 団体出場確定 |
報道はあるが正式発表待ち
| 競技 | 備考 |
|---|---|
| 馬術(障害飛越) | サウジアラビアにとって最も信頼できる金メダル源。ラムジー・アル・ドゥハミ、アブドラ・アル・シャルバトリー、アブドゥラフマン・アル・ラジヒ、ミシャリ・アル・ハルビーら、2022年金メダルチームを含む確立された候補プールが存在するが、2026年向けの正式な代表発表はまだない |
| eスポーツ(リーグ・オブ・レジェンド) | サウジアラビアは2026年eスポーツ種目の参加国として名を連ねているが、選手名簿はまだ発表されていない |
| テコンドー | 2026年の代表はまだ確定していないが、サウジアラビア人女性として初めてオリンピックテコンドー出場権を獲得したドゥンヤ・アリ・アブタレブが注目候補として挙げられる |
| 陸上競技 | 急成長中の短距離選手サラ・アル・アブランがアジアレベルでの目標を公言する新星として紹介されているが、代表としては未確定 |
代表選手団の情報が確認できない競技
| 競技 |
|---|
| 空手、重量挙げ、射撃、ボウリング、バスケットボール、柔道、フェンシング、卓球、水泳、レスリング |
注目トピック
馬術の安定した強さ。 2018年・2022年と連続で馬術障害飛越団体金メダルを獲得したことで、この競技は経験豊富なベテラン陣を軸に、2026年大会でもサウジアラビアが最もメダルを再現しやすい種目と見られている。
「ビジョン2030」によるスポーツ振興。 サウジアラビアは2026年アジア室内・武道競技大会をリヤドで同時開催しており、2034年アジア大会・2034年FIFAワールドカップの招致も進めている。これは、今この時期にアジア大会の成績が国家のスポーツ戦略にとってなぜ重要なのかという、より大きな文脈を示している。
eスポーツ、優先分野として成長中。 国家ゲーミング・eスポーツ戦略と、リヤドで開催される「eスポーツ・ワールドカップ」に支えられ、サウジアラビアの2026年アジア大会eスポーツ初出場は注目すべきトピックだが、代表選手はまだ未定である。
女子スポーツの発展。 ドゥンヤ・アブタレブのオリンピックテコンドー出場という快挙と、サラ・アル・アブランの急速な台頭は、「ビジョン2030」の社会改革の物語とも結びつく、女性アスリートの参加拡大というより大きな潮流を反映している。
