UAE(アラブ首長国連邦) アジア大会2026:柔術黄金世代の挑戦
2023年大会で過去最多のメダルを獲得したUAEは、柔術のスター、ファイサル・アル・ケトビとシャンマ・アル・カルバニを軸に愛知・名古屋大会へ臨む。UAE代表について、現時点で確定している情報をまとめた。
UAEのアジア大会成績
UAEの総メダル数は直近大会ごとに増加しており、2018年の14個から2023年には過去最多の20個へと伸びている。同時に、従来の格闘技中心の構成からメダル獲得競技の幅も広がりつつある。
| 大会 | 順位 | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年 ジャカルタ・パレンバン | 20位 | 3 | 6 | 5 | 14 |
| 2022/23年 杭州 | 16位 | 5 | 5 | 10 | 20 |
出典:Wikipedia「United Arab Emirates at the 2018 Asian Games」「United Arab Emirates at the 2022 Asian Games」、Gulf News紙
UAEの得意競技
柔術は明らかにUAEのアジア大会における最重要競技であり、2018年大会では9個のメダルでメダルランキングの首位に立ち、2023年には過去最多の10個(金4・銀3・銅3)へと伸ばした。この躍進を支えたのが、連覇を果たしたファイサル・アル・ケトビとシャンマ・アル・カルバニである。2023年大会では柔道、空手、馬術、自転車競技もそれぞれメダルを獲得し、UAEのメダル獲得基盤の広がりを示した。一方、2018年大会で目立ったジェットスキーとサッカーは2023年にはメダル獲得競技として続かなかった。
UAEの競技別代表選手団
2026年アジア大会の完全な代表選手団名簿が確認できたのは馬術のみであり、それ以外の大半の競技は2026年8月中旬時点でも選考段階にある。
公式連盟・報道で確定済み
| 競技 | 主な選手名 | 状況 |
|---|---|---|
| 馬術(馬場馬術) | ビアンカ・シュッツ(騎乗馬:ル・グラン・アイデンHB)、ナタリー・ランケスター(テスラ)、モハメド・アル・セルカル(ゼン・リキディティ)、アリ・ハルファン・アル・ジャホウリ(ロータス-S)。補欠にガブリエル・トンプソン(ランドロードH) | 確定 |
報道はあるが正式発表待ち
| 競技 | 備考 |
|---|---|
| 柔術 | ファイサル・アル・ケトビ(-85kg級、アジア大会2連覇中の現王者)とシャンマ・アル・カルバニ(-63kg級、現王者)は依然として看板選手であり、2026年も競技活動を継続しているが、いずれも2026年大会代表としての正式確定はまだない |
| 空手 | レダ・マスーディが2026年アジア空手選手権でUAE代表として銀メダルを獲得しており有力候補と見られるが、これは予選段階の結果であって大会代表発表ではない |
| ボディビル | UAEボディビル・フィットネス連盟は2026年大会への「幅広い」出場を確認しているが、具体的な選手名は確認できなかった |
出場確定・代表未発表
| 競技 |
|---|
| サッカー、陸上競技、射撃、水泳、ボート、セーリング、自転車競技、テコンドー、柔道 |
注目トピック
国家的なソフトパワー戦略としての柔術。 UAEは数十年にわたる組織的な投資を通じて、柔術をアジア大会の主要メダル競技へと育て上げてきた。アブダビは同競技の世界最大級の大会を開催している。2018年・2023年と連続でアジア大会金メダルを獲得したファイサル・アル・ケトビとシャンマ・アル・カルバニは、2026年大会に向けたUAEの最も確実な看板選手である。
馬術の代表選考をめぐる論争。 補欠のガブリエル・トンプソンは予選で選出されたアリ・ハルファン・アル・ジャホウリを上回るスコア(67.686%対66.166%)を記録したと報じられているにもかかわらず、2026年2月以降しか馬場馬術に出場していないアル・ジャホウリが選ばれ、トンプソンは代表から外れた。トンプソンは異議申し立てを検討していると報じられている。
UAEはさらに躍進できるか。 UAEの総メダル数は直近大会ごとに増加しており、2018年の14個から2023年には過去最多の20個に達した。柔術・ジェットスキー中心の構成から、柔道、空手、馬術、自転車競技へと競技基盤も多様化しつつある。
